ヘルパーが思うこと⑮:リウマチや乾皮症、難聴など高齢者によく見られる症状について
- クリオ ラボ
- 10月21日
- 読了時間: 3分

弊社のヘルパーが普段の業務で考えていることや心がけていることを、率直にお話しします。第15弾は関節リウマチ、老人性乾皮症、老人性難聴など、高齢者によく見られる症状に対する実感と対策を、ヘルパーの体験談を元にご紹介します。
ご家族様や他社のヘルパー様の参考になれば幸いです。
【関節リウマチ】
🙁健康診断で、血液検査の結果から関節リウマチと診断されました。それまでは腱鞘炎だと思っていました。現在はメトトレキサートを含む2種類の薬を服用しており、指にこわばりはあるものの、痛みはあまり感じなくなってきています。
👩🦽リウマチのご利用者様の中に、病院をいくつも回っても原因がわからず、治療が遅れてしまったために強い痛みで車椅子生活となった方がいらっしゃいました。 一方で、早期発見された方は痛みはあるものの、通院しながら普段通りの生活を送られています。どの病気にも共通して言えることですが、「早期発見の大切さ」を改めて実感しました。
🥶リウマチのご利用者様とお話ししている中で、「冷房がつらい」と言われたことがありました。ただ、室温管理は命に関わる問題でもあるため、冷房を使う必要があることもお伝えしなければなりません。 リウマチを理由にされると強くは言えず、利用者様の体調と安全のバランスをどう取るか、難しさを感じました。
😌リウマチの方のケアに入っていた際、ジェルやマッサージローションの使用により痛みが和らぐ様子が見られました。 その方に合ったケア用品の選定も、大切だと感じました。
【老人性乾皮症】
🧼皮膚疾患のあるご利用者様の通院介助の際、医師から「昔ながらの牛乳石鹸のような固形石鹸が一番泡切れが良い」と教えていただきました。最近のボディソープはしっとり感を出すためか、ヌルヌル感が残りやすく、しっかり流す必要があるとのことでした。ちょっとしたアドバイスでしたが、非常に参考になりました。
😖かゆみを訴えるご利用者様には、まず皮膚を清潔にした上で外用薬を塗布しています。入浴時には、シャンプーや洗浄剤が皮膚に残らないよう、しっかりと洗い流すことを心がけています。
【褥瘡(じょくそう)対策】
🌵高齢者の肌は乾燥しやすく、特に車椅子の方や寝たきりの方は褥瘡ができやすい傾向にあります。一度できてしまうと治りにくいため、入浴後や清拭の後にはワセリンなどでしっかりと保湿することが大切だと感じています。
【老人性難聴】
👂難聴のあるご利用者様には、「大きく・はっきり・ゆっくり」と話すように心がけています。聞こえづらい状況でも安心して会話ができるよう、意識しています。
【「ささやき声」の方】
🤫最近、新規で入ったご利用者様が病気の影響で「ささやくような声」で話されるため、聞き取りが難しいことがありました。対応のために、市販の集音器「楽チンヒアリング」を購入し、実際に使用してみたところ、会話が問題なくできるようになりました。以前、声が聞き取れずに辞めざるを得なかったヘルパーさんもいたと聞き、改めて“聞く工夫”の大切さを感じました。 また、呼吸器を使用されている方との会話も、今では聞き返すことなくスムーズにやり取りできるようになり、仕事がぐっと楽になりました。常に装着しているわけではありませんが、必要な時に使えると非常に便利だと思います。
高齢者に多く見られる症状に対するヘルパーの体験を通じ、早期発見や適切なケアの重要性が浮き彫りになりました。
利用者様に合った支援が、快適な生活をサポートします。今後も利用者様のケア向上に努めてまいります。





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