ヘルパーが思うこと⑨:気管支喘息と吸入器の課題
- クリオ ラボ
- 3月30日
- 読了時間: 3分

弊社のヘルパーが普段の業務で考えていることや心がけていることを、率直にお話しします。第九弾は、利用者様の気管支喘息と治療薬を吸入する際に使用する吸入器の課題についての体験談をご紹介します。
ご家族様や他社のヘルパー様の参考になれば幸いです。
気管支喘息をお持ちの方や、そのご家族の中には治療薬を吸入するために吸入器を使用した経験があるという方も多いのではないでしょうか? しかし、実際には正しく吸入器を使えていない場合もあるそうです。
吸入器の使用は難しいのでしょうか? 利用者様の声をもとに考えてみました。
【体験談①】子どもの頃、喘息発作に苦しんだ経験から
私自身にアレルギーがあり、子どもの頃はひどい喘息持ちでした。 当時は吸入薬がなく、一晩中発作で苦しみ、母が背中をさすってくれました。大人になり運動して身体が丈夫になりましたが、季節的(特に秋口)にアレルギーで息苦しい時があります。吸入薬を2,3回使用するとすぐに楽になるので、喘息持ちの方は吸入薬を常備してすぐに使えるようにしておくと良いと思います。
また、吸入薬はしっかり吸い込み、その後にうがいをするなど、正しく使用することも大切です。
【体験談②】吸入薬の使用は意外と手間がかかる?
吸入薬を使用しています。初回に薬剤師から時間をかけた説明がありました。添付の使用方法もよく読んでから使用します。吸入薬が出るように回したり、思いっきり息を吐いてから吸わないとうまく薬を吸い込めません。さらに、吸入後に必ずうがいをしなければならないのも、私にとっては面倒に感じました。
高齢者が使用をやめてしまう気持ちがよく分かりました。
【体験談③】高齢者には難しい? 吸入器の課題
吸入器にはさまざまなタイプがあり、器具の操作が難しい、あるいはうまくいかないことがあります。指先の力が弱い高齢者には、細かい操作が難しい場合もあるようです。
また、深く吸い込めない、吸うタイミングが合わない、うまく吸えたかがわからないこともあります。さらに、器具内の薬が無くなっていることに気付かずに使い続けていることもあります。
このような課題があるため、吸入器の使いやすさや、正しい使い方を伝えるサポートが必要だと感じます。
正しく使えているか確認しよう!
吸入薬は、正しく使用しなければ効果を十分に発揮できません。
✅ 使用方法を薬剤師にしっかり確認する
✅ 吸入時の呼吸の仕方や、うがいの必要性を理解する
✅ 定期的に吸入器の残量をチェックする
喘息を持つ方やご家族の方は、ぜひ一度、正しい吸入方法を見直してみてください。
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